ニューヨーク証券取引所からSMBC日興セキュリティーズアメリカ・井野口志保さんが解説。井野口さんは「9日のニューヨーク株式相場について、CPI(消費者物価指数)の発表を控える中、主要指数が続伸。ニューヨークダウ、S&P500は、最高値を更新し、一部の大型ハイテク株や銀行株などが堅調。午前中にはダラス連銀・ローガン総裁が『緩やかなペースでの利下げを支持』との発言を受け長期金利は上昇しました。FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨が発表され、大多数が0.5ポイントの利下げを支持し、一部の参加者が0.25ポイントの利下げを支持したことが判明しました。すべての参加者が利下げを支持していたことがわかり、株式市場は堅調さを維持。9月のCPIでは、総合指数が前月から+0.1%、コア指数が+0.2%になると予想され、ともに8月から減速するとみられ、総合指数はエネルギー価格の低下が寄与する見込みです。住宅価格上昇は、根強い可能性があり、サービスインフレの高止まりが見込まれます。CPIの結果が市場予想と同程度なら、11月のFOMCでの0.25ポイントの利下げ織り込みが進むとみられますが、予想を上振れた場合は、当局者が再びインフレデータを注視し始める可能性がありそうです」などと話した。