スーパーによると、葉物野菜の価格は去年同月比2倍ほどになっているという。高くなっているのは野菜だけではない。今日、発表された先月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月より2.3%上昇した。このうち大きく値上がりしたのが「米類」で、58.9%上昇と、比較できる1971年以降で上昇幅は最も大きくなった。生産コストの上昇などを背景に新米の価格が上昇したことが要因とみられる。影響は外食産業にも及んでいる。牛丼チェーン「すき家」は今日から牛丼を最大50円値上げした。またロイヤルホールディングスは今月から「天丼てんや」で天丼・定食などを値上げした。物価高の影響はクリスマスにも及んでいる。東京・江戸川区の洋菓子店ではチョコレート価格が2年前に比べ3倍近くになったといい、店では値段を上げない工夫をしている。仲間の3つの店でまとめてチョコレートを仕入れて量を増やし、価格を抑えている。第一生命経済研究所・新家義貴シニアエグゼクティブエコノミストは物価高の大きな要因として円安をあげた上で「これ以上円安が進まないのであれば来年半ばぐらいから物価上昇幅は鈍化すると予想している」「物価の水準が下がるわけではない」となかなか負担感は解消されないと分析。