不動産市場の低迷などで景気の減速が続く中国。不景気を象徴するのが高級ブランドの売り上げ急降下。中国市場から撤退する企業もあるほど。その一方で、活況を呈しているのが激安の飲食チェーン。安さで有名な中華チェーン「超意興」。この他、重慶のファミリーレストラン、安徽省の中華ファストフードチェーンなど地方で人気のチェーン店が続々と北京に進出。激安飲食店戦国時代の様相を呈している。そして、この波はデリバリー業界にも押し寄せている。今、ブームとなっているのが「ピンヒャオファン」という出前の相乗りサービス。複数人で購入すると最大半額の割引となり日本円の100円台で1食分を購入できるケースもある。しかし、このサービスを取り入れている出前業者はオーダーの量は増えても利益は少なくなったという。中国経済が停滞する中拍車をかける米中貿易戦争の再熱。中国がアメリカに対抗するため推し進めるのがAIを代表とするハイテク産業。ハイテク実装都市と呼ばれる広東省深セン。夜の公園でパトロールを行っているのがロボットならば、図書館で本を返却するのもロボットだ。また、深センでは空飛ぶ車の関連産業を集積させ世界で最も実用化が近いとされている。そして上海ではハイテク産業の展示会が開かれていた。一際、注目を集めていたのが中国製の生成AI「DeepSeek」。その仕組みや性能を専門家が説明する分科会は立ち見が出るほどの盛況ぶり。DeepSeekの創業者・梁文鋒氏を含む中国企業のトップ31人が先月ある座談会に呼ばれた。主催は習近平国家主席。