天皇皇后両陛下は戦後80年にあたり、日米双方約3万人が戦死した硫黄島を初めて訪問された。硫黄島戦没者の碑や鎮魂の丘など3か所に足を運んで白い花束を手向け、猛烈な暑さと乾きに苦しんだ人たちを痛み、静かに水を注ぎ、深く拝礼された。また今回の訪問に同行した戦没者の遺族などと懇談された。両陛下は強制疎開後、帰島できない元島民について本当にみなさんご苦労なさったんですねと寄り添い、若い世代の活動に関心を寄せ、大切なことですねと述べられた。両陛下は見送る自衛隊らに歩み寄って声をかけ、戦後80年の節目にあたる最初の慰霊の旅を終えられた。