長期の休み明けは子どもが不登校に陥りやすい時期。2022年度における小中学生の不登校は、前年度から5万人増え約30万人と過去最多となった。都内に住む小学6年生の女の子は、小学校4年生の3学期不登校になった。彼女のクラスでは授業の進行を巡り男子と女子のグループが対立。男子からの矛先が向かったのが彼女だった。学校側も全国的にスクールカウンセラーを増やすなど対応しているが、不登校だった女児の母は「本人が『行かない』と言うとそこを行かせるのは難しい」と語る。文科省のデータによると、不登校の一番の要因は「無気力・不安」で50%以上。「いじめ」は全体の0.2%だった。新学期が始まるころ「不登校を3週間で再登校に導く」という不登校支援を行う企業「スダチ」の取り組みが女の子の母の目に留まった。見守るだけでなく親からのアプローチで再登校を目指す。スダチではデジタル機器の普及が急激な不登校増加の要因と考え、これを制限。その代わり家族の時間が増えた。女の子は5年生の始めには再登校できるようになった。