大阪の国立民族学博物館で展示されているガザ地方の衣装。クロスステッチと言われる×印のように縫う刺しゅうが特徴となっているが、こうしたパレスチナの文化や人々の生活に目を向ける人たちが今、日本で増え始めている。先月、東京都内で期間限定で開かれた催しで販売されているのはパレスチナの刺しゅうをあしらった日本の着物の帯やキーホルダー、ポーチなどの小物。現地でパレスチナの人たちが作ったもの。10年ほど前から催しを開いてきた山本真希さんは「会場を訪れる人たちに変化を感じている」「手芸業界の人からも“ワークショップ”をやってください”とかパレスチナの文化、パレスチナの刺しゅうへの関心が広がっていると感じている」と話していた。
長年、パレスチナの文化を研究してきた国立民族学博物館・菅瀬晶子准教授は「これまで遠く離れたパレスチナへの関心は日本では限定的だった」とした上で、「今回(去年10月以降)は広範囲でパレスチナに関心を寄せている人が多くなっている」と話していた。関心の広がりは食の分野にも。茨城県つくば市で開かれたフェスティバルでは、家庭で日常的に食べられている料理が提供された。出店したのは父親がパレスチナ、母親が日本出身のラクマン来良さん。去年10月以降、パレスチナにいる親戚が危険にさらされる中、現地への支援を訴える催しを開いてきた。こうした連帯を示す活動にはパレスチナに関わりを持ってこなかった人たちも積極的に参加している。来良さんの取り組みに協力しているのは子どもを通じて知り合ったママ友たち。文化への理解を深める取り組みが進んでいることについて菅瀬准教授は「文化を少しでも知ることで、遠くの人ではなくて隣に住んでいる人と同じだという感覚を持つことができる。とても大事なこと」と話す。
長年、パレスチナの文化を研究してきた国立民族学博物館・菅瀬晶子准教授は「これまで遠く離れたパレスチナへの関心は日本では限定的だった」とした上で、「今回(去年10月以降)は広範囲でパレスチナに関心を寄せている人が多くなっている」と話していた。関心の広がりは食の分野にも。茨城県つくば市で開かれたフェスティバルでは、家庭で日常的に食べられている料理が提供された。出店したのは父親がパレスチナ、母親が日本出身のラクマン来良さん。去年10月以降、パレスチナにいる親戚が危険にさらされる中、現地への支援を訴える催しを開いてきた。こうした連帯を示す活動にはパレスチナに関わりを持ってこなかった人たちも積極的に参加している。来良さんの取り組みに協力しているのは子どもを通じて知り合ったママ友たち。文化への理解を深める取り組みが進んでいることについて菅瀬准教授は「文化を少しでも知ることで、遠くの人ではなくて隣に住んでいる人と同じだという感覚を持つことができる。とても大事なこと」と話す。