今週で東日本大震災から14年。当時、福島県には全国から警察や消防が派遣された。過酷な任務に勇気を与えた少年・廣野諒さんを取材した。当時小学4年生の男児が姉と行っていたのは、福島市で沿岸部に向かう警察官などを応援する活動。およそ2年間にわたって、応援メッセージを届け続けた。当時被災地入りしていた警察官は、少年の応援に励まされたことを語った。現在、少年は23歳になり、東京消防庁で新たな道を歩んでいる。廣野さんは消防を目指したきっかけについて、警察や自衛隊の人たちと触れ合ううちに命を救う仕事に憧れを抱くようになったと話した。なかでも消防に進路を定めたきかっけは、中学2年の時に祖父が病に倒れたことで、祖父は救急隊の処置で一命を取り留めたという。廣野さんは現在、火災を想定した救助訓練に励んでいる。配属から5日目、初めての救急の出動要請があった。結局大事に至ることはなく、廣野さんは先輩のサポートをこなした。廣野さんは将来、憧れの救急隊に入るため、目の前の仕事を地道にこなしていきたいと語った。
住所: 東京都渋谷区神南1-8-3