梶芽衣子さんは若い頃は、体力がなくて自分は40歳で死ぬと思っていたという。日活の医務室の常連で、時々同期の渡哲也さんも来ていた。中村吉右衛門さんと鬼平犯科帳で共演し、多くの学びを得た。当時、吉右衛門さんと一緒に仕事がしたいとテレビ局に直訴し、クランクインしている中で運良くちょうどキャストの決まっていない役をもらえた。吉右衛門はシャイで博学多才で謙遜する人だったと梶さんは振り返った。吉右衛門さんにどんな俳優が素晴らしいか質問した際には、「僕は一生懸命やる人が1番好き」と答えたという。梶さんは鬼平犯科帳を100何十本やる中で、1度も台本を持ち込まず努力して覚えたことを最後に褒めてくれて、涙が溢れたと明かした。