きのう、読売新聞グループ主筆の渡辺恒雄さん(98)が肺炎で亡くなった。“ナベツネ”の愛称で政界やスポーツ界に大きな影響を与えた。自身の著書にて「新聞記者は自分にとって天職である」と語っていた。1950年に読売新聞社に入社、政治部長などを経て、1991年には代表取締役社長に就任。歴代首相との交流があり、特に政界の盟友として親交が深かった中曽根元首相。お互いを家族のような存在だと話していた。岸田前首相は「言論人、マスコミ人として大きな影響を与えた方」とコメントした。その影響はスポーツ界にも。1996年、巨人軍のオーナーに。“球界のドン”として歯に衣着せぬ発言が注目され“ナベツネ語録”も話題に。賛否を呼ぶ強い言葉の裏には、球界を良くしたいという情熱が。今年3月には「今年こそは優勝し、日本一に向け頑張っていただきたい」と巨人軍の選手らにエールを送っていた。長嶋茂雄終身名誉監督は「突然の訃報に頭が白紙の状態だった」とコメント。渡辺恒雄さんは、政界、スポーツ界に強烈な光を放った。