総理大臣就任後、初めての国会。所信表明の冒頭、石破総理大臣は自民党の政治とカネの問題について、収支報告書に不記載があった議員一人一人に反省を求めながら自身も説明責任を果たす考えを強調した。外交安全保障では日米同盟を基軸に友好国や同志国を増やし、日本の平和と地域の安定を実現するとしている。日韓関係では、来年の国交正常化60周年も見据え、協力をさらに堅固で幅広いものとするとしている。中国については両国間の懸案も踏まえ、主張すべきは主張し、共通の諸課題では協力する戦略的かつ安定的な関係を双方の努力で築いていく考えを示した。経済対策では賃上げと投資がけん引する成長型の経済を実現するため、早急に経済対策を策定し、当面の対応として物価高の影響を特に受ける低所得世帯への支援などを進めていくと説明。子育て支援のため、短時間勤務の活用など働き方改革を推進する意向を表明。地方創生を巡って交付金を当初予算ベースで倍増することを目指すとした。防災分野では、世界有数の災害発生国の日本で人命最優先の体制を作るとして内閣府の防災担当の予算や人員を抜本的に強化したうえで、専任の大臣を置く防災庁の設置に向けた準備を進める考えを示した。演説の最後、議員になる前、渡辺美智雄元外務大臣の政治家の仕事は勇気と真心をもって真実を語ることだということばに感銘を受けたエピソードを紹介したうえで「国民の納得と共感を得られる政治を実践することにより政治に対する信頼を取り戻し日本の未来を創り日本の未来を守り抜く決意」などと述べた。
演説について与党からは、「非常に強い所信表明だった」「自分の言葉で自分の思いをしっかり込められた所信表明」などと聞かれた。一方野党からは、「近代まれにみるスカスカの所信表明」「薄っぺらい具体的な言及のない、パッションもないないないづくしの所信表明演説」「石破カラーが全くなく無味乾燥でかんでも味がしないガムのような感じ」などと批判。
演説について与党からは、「非常に強い所信表明だった」「自分の言葉で自分の思いをしっかり込められた所信表明」などと聞かれた。一方野党からは、「近代まれにみるスカスカの所信表明」「薄っぺらい具体的な言及のない、パッションもないないないづくしの所信表明演説」「石破カラーが全くなく無味乾燥でかんでも味がしないガムのような感じ」などと批判。