平田さんや小阪さんを追いかけ、今新たな氷彫刻師が増えている。なぜ日本の氷彫刻技術は世界レベルなのか?大きく飛躍した理由はバブル期にエンタメ化され、ブームになったから。1980年代後半から始まった好景気。ハイブランドやレジャーなど日本中が贅沢なライフスタイルで沸いた時代。特にディスコやパーティーは社会現象となり、派手な装飾品として氷彫刻が大人気に。「五木ひろし 芸能生活20周年謝恩パーティー」や「渥美二郎結婚披露宴」、広島東洋カープを支えた衣笠には国民栄誉賞内定を記念した氷彫刻など。またパーティーだけでなく街中でもイベントが頻繁に開催されていた。さらにテレビの生放送で氷彫刻の企画が放送されることもあった。平田さんたちによれば、パーティーや結婚式などで年間100体の氷彫刻が発注されるそうで、ホテルニューオータニ東京に勤務する平田さんの作業場に潜入。氷彫刻作りで欠かせないのがノミ・ドリル・チェーンソーなど。様々な形状のノミは作るものによって使い分けるそう。手始めに宴会の定番・白鳥を作ってもらった。宴会用の氷彫刻で気をつけるのは崩れ落ちないようにすること。40分ほどで白鳥の氷彫刻が完成。続いて、平田さんのお父さんが編み出した透かし彫りを使った作品を作った。ドリルで氷の中を削り、最後に絵の具を注入したら完成。氷彫刻に彩りや立体感が生まれる。
