東京都港区のアトレ竹芝にある「SUD Restaurant」。フランス料理店でパーティーをする彼らの正体はお坊さん。今宵のパーティーはお坊さんの懇親会だった。宗派が違えばお坊さん同士の交流はないという。教えやしきたりが違うお互いの宗派を学んで見識を深め、仏教界の未来にいかそうと若手の有志が定期的に集まっているパーティー。お寺での勉強会も行われている。宗派で教えや作法が全く違うので、お互い知らないことだらけ。お互いに最もピンとこないのがお経。浄土真宗本願寺派は頭髪を剃る義務はなく伸ばしている方が多い。曹洞宗は暗黙の了解の作法として頭を丸める方が多いという。近年、お葬式をあげない寺離れが進み、コロナ禍以降の仏教界の総収入は激減し、生計を立てるために別の仕事を兼業するお坊さんが増えているという。教師と兼業している僧侶は多いという。お坊さんたちが今一番気になる話題は婚活事情。全国の寺院数7万7000のうち、跡取りを見つけられない空き寺が役1万7000もある。