アマゾンジャパンはきょう記者会見を開きウエルシアホールディングスやアインホールディングスなど、調剤薬局やドラッグストアの大手9社と協業、処方薬のオンライン販売に参入したと発表した。仕組みは医療機関で電子処方箋を取得、処方箋データをアプリで薬局を選んだうえで登録し薬剤師からビデオ通話で服薬指導を受けて会計してその後処方薬が自宅などに配達される。提携先の薬局などは全国計約2500店舗になる。会見では「薬局での待ち時間がなくなるほかオンライン診療と組み合わせれば、診療から処方薬の配送までをすべてオンラインで完結できる」と強調していた。アマゾンジャパン消費財事業本部・前田宏統括事業本部長は「ヘルスケアのニーズに合ったサービス向上に努めていきたい」と語った。処方薬のオンライン販売はスタートアップ企業などが大手の調剤薬局と提携する形で相次いで事業に乗り出しているが、ネット通販で高いシェアを持つアマゾンの参入で、新たな競争が始まることになりそうとのこと。