インターネット上でのひぼう中傷が問題となる中、IT企業の間で新たな機能の開発が進んでいる。文字入力のアプリを提供する会社は、表現が強く誤解されやすい文章の投稿を防ごうと、ことし8月から新たな機能を搭載した。「だからなに」と打つと「なるほどね、それからどうしたいの」と柔らかい表現の文章が変換の候補として表示されるほか、注意喚起も行う。このほかLINEヤフーは、配信されたニュースに閲覧者がコメントする際、内容によって注意喚起のメッセージを出す機能を先月追加した。投稿される前にAIが該当する表現を抽出して、表現を見直すよう促す仕組みで、ひぼう中傷の被害を減らすための開発が相次いでいる。入力変換で柔らかい表現に置き換えてくれるサービスは、きつい表現で嫌な思いをしたという北海道の高校生からの提案がきっかけで開発したという。