米国のトランプ次期大統領が中国の製品に10%の追加関税を課す方針を宣言し、米中の貿易を巡る対立がさらに深刻化。中国湖北省にある一見高層マンションのようなビル。中にいるのは人ではなく、ブタ。ビル一棟が養豚場になっている。約800億円をかけて建設された高さ26階の高層養豚場。豚120万頭を飼育できるという。モニターや監視カメラでチェックできるようになっていて、養豚場とは思えない光景。近年、豚タワマンの建設が中国国内で増えているという。習近平国家主席が危機感を訴えているのは食料自給率の低下。養豚場だけではなく、筒状の不思議な装置は立体農場と呼ばれ、少ない土地で効率的に野菜を育てることができる。こうした中国の動きは長引く米国との対立が影響していると専門家は指摘。東京財団政策研究所・柯隆主席研究員は「一番恐ろしいのは突然『穀物の輸出はもうやめた』ともし宣言された場合、(中国は)本当に困ることになる」とコメント。