鉄板で生地を焼き、中にたっぷりの餡が入った甘味は「今川焼き」「大判焼き」と呼ぶのが多数派となっているが、富山県で取材を行うと基本的な呼び方で呼ぶ人も多く見られたが、滑川市では「ぱんじゅう」と呼ぶ人の姿も。看板にも「ぱんじゅう焼き」の文字が見られたが、こちらはパンとまんじゅうを合わせた呼び方だという。富山市では「七越」と呼ぶ人が見られ、七越という店が販売していることが理由となっている。全国で呼び名は300通りも存在しているという。このお菓子は江戸時代に今川橋で売られていたことから「今川焼き」と呼ばれたのが起源とされる。このお菓子に歴史的な出来事が起きたのは1950年代のことで、愛媛・松山市の松山丸三が「大判焼き」と命名したことで爆発的に広まった。専門家の岸江信介氏によると地元の会社名や屋号が各地で名付けられることで名称が多様化したのではないかという。