NATO(北大西洋条約機構)は10日に採択した首脳宣言で北朝鮮についてイランとともにロシアへ直接、弾薬や無人機などの軍事支援を行っておりロシアによるウクライナへの侵攻をあおっていると厳しく非難した。これについて北朝鮮外務省はきょう、国営通信を通じて報道官の談話を発表した。談話では「首脳宣言は地球規模の軍事的対立をあおるものだ」と非難し最も強力に糾弾すると反発している。そして「わが国は重大な脅威を絶対に見過ごさず、より強力な水準の対応で戦争の脅威を抑止する」と強調し米国などに対抗する軍事力の強化を正当化した。北朝鮮は今月1日、新型の戦術弾道ミサイル、火星11型の発射実験に成功したと発表し、軍事力の強化に拍車をかける姿勢を鮮明にしている。さらに今月中に超大型弾頭の爆発力などを確認するため改めて火星11型の発射実験を実施すると予告していて関係国が警戒と監視を続けている。