災害関連死は、遺族の申請を受けた自治体が審査会を設けて災害との関係を審査し、因果関係があれば認定されるが、自治体の認定基準が過去の裁判で関連死と認められたケースより厳しいことや審査の体制が十分ではないことも多い。このため日弁連は審査の際に考慮すべきことなどを審査指針としてまとめ公表した。指針では、災害との因果関係を医学的に厳密に証明するのは難しく、最終的には法的な観点で判断する必要があるとして審査会には複数の弁護士を加えるのが望ましいとしている。また、持病が原因で死亡した場合や自殺した場合も、一概に除外せずに災害後の生活の変化などが与えた影響を考慮して慎重に判断すべきだとしている。災害関連死をめぐっては、今年7月の熊本地震の被災地でもすでに自治体に相談が寄せられていて、指針の策定に当たった在間文康弁護士は「災害関連死に認定されるかどうかは遺族に与える影響は非常に大きい。経済的な面だけでなく心理的にも大きな影響を与える。遺族に寄り添った判断をしてほしい」と指摘している。
