上皇さまは先月中旬の定期健診で心筋虚血が疑われる所見がみられ、6日に東大病院に入院し検査を受けられた。検査の結果、無症候性心筋虚血と診断された。おととい退院され、今後は新たな薬物治療を受けられ、日課としていた運動メニューの見直しが検討されるという。無症候性心筋虚血は心筋に酵素や栄養を運ぶ冠動脈が細くなったり詰まったりして血流が悪くなり心筋が酵素や栄養の欠乏状態になること。糖尿病患者が高齢者に多く、症状がないため発見が遅れることもあるという。無症候性心筋虚血は症状がないので定期検診や精密検査で偶然見つかることが多い。治療法は薬物治療、生活習慣の改善、症状が表れた場合にはカテーテル治療などを行う。