山本さんの病状はゆっくりだが確実に悪化し、「楽しみが奪われるのが怖い」と話す。過去に自力での呼吸が難しくなったことがあり、気管切開を提案されていた。それは手術で声を失うことを意味する。23年3月、山本さんは自身の声を録音し、AIがつくった声で会話ができるよう備えていた。11月、26歳の誕生日を迎え、坂口由紀さんらに祝福された。翌月、新型コロナに感染し、2週間ほどで取材は再開された。山本さんは「病と闘うのではなく、共存。どう病気と向き合いながら、いまを楽しむか」と語った。
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