大型連休で愛媛県を訪れる観光客などを出迎えようと、JR松山駅では手作りのこいのぼりが飾られた。うろこの部分には、地元の幼稚園の園児たちが思い思いの絵を描いた。JR松山駅・野本明人駅長は「元気いっぱいのこいのぼりを見て、楽しい気持ち、笑顔になってもらえたら」と語った。島根県の水族館では。大型連休がゴールデンウィークと呼ばれることにちなんで、金色の魚を集めた展示を行っている。北陸新幹線・金沢〜敦賀間の開業後、初めての大型連休を迎える福井・あわら市の旅館では、首都圏から訪れる観光客が増えると見込まれる中、宿泊客を受け入れるための準備に追われていた。旅館・山口高澄常務は「新幹線開通のために準備してきた努力を発揮する時だと楽しみにしている」と語った。
大型連休の期間中、ボランティアで能登半島地震の被災地に向かう大学生もいる。有志の学生を募って、災害ボランティアを派遣する取り組みを行っている東京・八王子市・中央大学。学生たちに被災地の現状や被災者と接する際の注意点などを説明。参加予定の大学生は、ゴールデンウィークはまたどこかである、今やることを選んだと話していた。
例年、多くの観光客が訪れる神奈川・箱根町。連休を前倒ししたという人たちもいた。大型連休に地元の人の期待も高まる。一方で、いま観光地では旅行者が集中することで地元住民の暮らしなどに影響が出る「オーバーツーリズム」に対する懸念も広がっている。箱根の観光協会などが力を入れているのが「パークアンドライド」。例年、車の激しい渋滞が発生する大涌谷の周辺。割引などの特典を用意し、手前の駐車場にマイカーを止めてロープウエーを利用することを勧めている。箱根町観光協会・佐藤守専務理事は「大涌谷のパークアンドライドを利用して、快適に周遊してもらえたら」と語った。
静岡・三島市の観光施設。富士山を望むつり橋の混雑の解消が課題になっていた。大型連休中の1日の入場者について、7000人までと上限を設けたうえで、混雑する日や時間の入場料金を従来より高く設定することにした。料金にめりはりをつけて、混雑を分散させるねらい。三島スカイウォーク広報・野田依利さんは「また来たいと思ってもらえる施設を目指している。対策を引き続き行っていきたい」と語った。
大型連休中の天気。気象情報担当・斉田季実治気象予報士が解説。熱中症について言及。