静岡・掛川市でドクターカーを導入した医療機関を取材した。医師らは県内の高校へと向かうと、40代男性が倒れていた。野球の練習試合で審判を務めていた。水分をこまめに補給していたが、次第に手足がしびれ、嘔吐を繰り返したという。病院に搬送後、直腸から深部体温を計測すると、38.3℃。極度の脱水に全身の筋肉硬直も確認された。冷たい点滴を体内に注入した結果、2時間後に体調が回復した。今年、熱中症の疑いで76500人余りが救急搬送された。屋内が全体の4割を占めていた。聖マリアンナ医科大学病院に入院していた80代の女性も屋内で熱中症を発症。エアコンの作動記録はなく、旦那さんは絶命していた。