燕三条の背脂ラーメンが工場で働く人達に人気になったおいしさ以外の理由とは?正解は、昔工場の残業が始まる前に夕飯代わりにラーメンの出前があった、背脂がいっぱい入ってて冷めづらかったこと。この背脂ラーメンが誕生したのは高度経済成長期。燕三条が金属加工の町として急速な発展を遂げた頃、当時工場には多くの仕事が舞い込み残業は当たり前。そんな職人にとっておなじみだったのがラーメンの出前。しかしせっかく出前をとってもいつ食べられるかわからないほどの忙しさ。背脂ラーメンなら背脂がふた代わりになって冷めにくい温かいラーメンを食べられると大人気になったという。この町の暮らしに寄り添った燕三条の背脂ラーメンは、燕三条で30店舗以上提供されていて、燕三条の産業を支えていた。今では燕三条の名物となり、休日には100人以上の行列も。