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「爆盛り からあげ定食」 のテレビ露出情報

富山県南砺市。井波地区は門前町として栄えてきたが、ここも今道の駅で揺れている。通りで目に付くのは木彫りの工房、250年前から続く井波彫刻。そんな日本一の木彫りの街にある道の駅が「いなみ 木彫りの里」、名前の通り至る所に彫刻がある。しかし、昼過ぎに館内を覗くと客の姿がほとんどない。駅長の江尻大朗さんに話しを聞くと、多くの道の駅が交通量の多い幹線道路に面しているが、ここは近くに人気スポットもなく車の通りも少ない。目玉のはずの地元野菜も入荷はほとんどなく、棚はスカスカ。さらに、地域の憩いの場だった温浴施設も老朽化で閉鎖、10年も放置されたままになっている。1992年に第三セクターとして誕生した「木彫りの里」、ほどなく国が道の駅の制度を作ると第1回の103駅に選ばれた。いわば老舗だった。しかし、人口の減少に加え団体旅行も減り客足が遠のいた。さらに、市の財政健全化の方針で2018年に補助金も打ち切り、幹部が退職していく中で江尻さんは火中の栗を拾う形で駅長になった。その時、初めて経営の実態を知った。就任当時の赤字は年間5000万円に登っていた、そこで江尻さんはからあげ1kgにごはんをてんこ盛りにした爆盛りメニューや、10段重ねたソフトクリームなどアイデア商品を次々投入。集客を増やし赤字を1200万円にまで改善した。とは言え、今の自転車操業をいつまで続けていけるかわからない。
富山県出身の江尻さん、大学卒業後は地元企業に入社。営業で回った井波の街に魅了されたという。その想いが今も江尻さんを突き動かしている。早朝、自らカマを持って草むしりをし、営業終了後も最後まで残って館内を回る。金融機関との交渉も江尻さんの大事な仕事、返済を待ってもらっている状況、なんとか立て直したいが迷いもある。崖っぷちの江尻さん、大勝負に打って出た。

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