きのう、大手集荷事業者に落札された備蓄米の引き渡しが始まり、埼玉県内の倉庫に保管されていた400袋が精米工場へ運ばれた。5kg4000円前後と高値が続くなか、外食業界への影響も続いている。大手牛丼チェーンの「すき家」はきのうから牛丼の価格を20~50円値上げ。一方、都内のおにぎり専門店ではこの1年でコメの価格が倍になり経営が苦しい状態が続いているという。こうしたなかで始まった備蓄米の流通。落札したJA全農は販売の際に「備蓄米」と表記しないよう卸売業者に要請しているが、品質を見極めるためにも正しい情報が必要だと店長は訴える。備蓄米は卸売業者などへと販売されたのち、早ければ今月下旬にも店頭に並ぶ見通し。