モーター大手のニデックが今日夕方に工作機械大手の牧野フライス製作所に同意なく仕掛けているTOBについて、撤回すると発表した。ニデックは買収断念の理由について買収を続けた場合に著しく経済合理性を欠く可能性があるとした。ニデックは事業成長の柱として工作機械分野の拡大を掲げ、会社の合併買収に注力していた。先月にはTOBが同意なくされているとして牧野フライスが強く反発すると表明し、対抗策として新規株予約権を株主に無償で割り当てる方針を表明した。ニデックはこの対抗策を差し止める仮処分申し立てをしていたが、東京地裁が昨日却下していた。