鳥取県警察本部によると、今年に入って今月21日までに県内で発生した特殊詐欺は42件、被害額は1億6,458万円となり、過去最高額だった平成26年の1年間の1億5,911万円を上回った。このうち警察官を名乗る男からの嘘の電話を信じてキャッシュカードを騙し取られ、口座から現金を引き出される手口の被害額が最も多く、発生件数は6件にとどまっているが被害額は6,698万円と全体の4割あまりを占めており、過去最多となった要因の1つとなっている。また、次に被害額が多かったのは「未納の料金がある」などと言い見に覚えのない料金を請求する「架空料金請求詐欺」で、14件・2,042万円だった。鳥取県警察本部生活安全企画課は「詐欺の電話がかかってくることは他人事ではない。見ず知らずの相手からATMに行くように言われたり電子マネーの購入を指示された場合は絶対に詐欺なので、すぐに警察に相談してください」と注意を呼びかけている。