先月28日、中国・北京市のイベント会場には即席のスタジオが出来ていた。「独身の日」のセールに合わせ全日空がライブ配信を行いながら商品を紹介・販売するライブコマースを行っていた。いま中国では日本旅行がブームとなっていて、先月の大型連休の一番人気の旅行先は日本。日本への直行便だけではなく全日空の国内線を利用してもらうための戦略だった。航空券やグッズなどをプレゼントすることで多くの視聴者を集めている。こうした取り組みによってこの時期の予約数は通常の3倍以上に増えたという。中国経済が減速する中、各社は「独身の日」のキャンペーンを前倒しして消費の底上げを図っている。