今回の地震で地面が大きく隆起したことが分かっている珠洲市。津波や地震の揺れで多くの家屋が倒壊した。海抜3mと書かれた電柱の先にあったのは壊滅状態の家屋。珠洲市ではきのうまでに死者99人、負傷者145人を確認。石川県内では約1万9000人が避難生活を続けている。おととい珠洲市で次々とバスに乗り込む人たち。抱えられながら乗り込む高齢女性の姿もあった。被災者の足として珠洲市と金沢間を無料で結んでいるこのバスはインフラなどが整った安全な場所へと移る二次避難先への移動に役立ててもらおうと一昨日から運行が始まった。水や食料などの物資は安定して供給されているが、断水が続いているため衛生環境を考え二次避難先へ移動することを決断したという人たち。石川県の馳浩知事も二次避難所への移動を促していた。きのう初めて現地を訪れた岸田総理は「一時的によそに避難したとしても必ず将来ここに戻ってこられるという安心がないと外に行く決心もできないだろうから、必ず戻れるために地元の仮設住宅をはじめ環境整備を並行して進めてもらう。国や県はしっかりバックアップしていく。」と話していた。しかしその一方で故郷をあとにできないと訴える人もいる。