元日に発生した能登半島地震。石川県警は発災直後から全国の応援を受けながら安否や行方不明者の捜索や救助に当たってきた。輪島市で安否不明者の捜索にあたった石川県警本部・松村圭警部は隊員10人の指揮官として発災直後の1月4日現地入りした。これまで各地の被災地で活動してきた松村は今回の現場では見たことのない被害が広がっていた。道路が寸断された孤立地区ではヘリも活用。114人が救出されたという。松村が最も困難に感じたのが現場への移動だったとのこと。大型車両が使用できず、小型車両やレンタカーでの移動となった。このため現地に持っていく捜索機材も限定せざるを得なかった。現場では余震や2次災害の危険性も捜索を妨げたという。想定を上回る困難への対応を迫られた今回の捜索で、松村は応援部隊や異なる組織との密な情報共有の大切さを感じた。石川県警は現在捜索を一時中断し、二次災害を防ぐために地盤工事などを進めていて、安全が確保できたところから範囲を広げ捜索を再開する予定。