徳島市の写真家が能登でボランティアを続けながら撮影した写真を紹介。能登半島地震の被災地で片付けを手伝うボランティアの人たち。参加を呼び掛けたのは、徳島市の写真家・村山嘉昭さん。東日本大震災など様々な被災地でボランティアをしながら撮影してきた。能登半島地震でも発生直後から活動を続ける村山さんが感じているのが人手不足。徳島に戻り報告会を開いた村山さんは、ボランティアへの参加を呼び掛けた。大型連休になると、徳島県など各地から60人以上が参加。報告会で改めて被災地に関心を向けるようになったという人もいた。村山さんは独自に被災者の要望を調査。撮影を通じて出会った人たちと交流を深めながら、声を上げにくいニーズを拾った。要望で最も多かったのが自宅の片付け。災害廃棄物を処理してもらうには、ガラスや金属などを細かく分けて仮置き場に運ぶ必要がある。自治体が公費で解体する全半壊の建物でも、作業の効率化のため一定の片付けを呼び掛けられている。住民だけでは手が回らない川や海岸の掃除も行った。以前の光景を取り戻すことで、少しでも復興への気持ちを後押ししたいと考えている。地震の発生直後、石川県は渋滞で救助が妨げられないよう個人のボランティアの自粛を呼び掛けたが、現在は事前に現地の状況を確認するなどした上での参加を呼び掛けている。