先月、Bリーグファイナルの会場となった横浜アリーナで行われたバスケットボール教室では、能登半島地震で被害を受けた地域のバスケットボール部に所属する中学生30人が招かれた。指導したのはBリーグの現役選手やコーチたちで、石川県出身の森井健太選手は「出来ることがあればすこしでも役に立ちたいと思っていた」などと話した。この教室に参加した中学3年生の加川琉輝さんは甚大な被害が出た石川県輪島市で暮らし、今も避難生活が続いている。避難生活で何よりも大事にしているものは、バスケットボールのシューズ。しかしプレーする環境は今も限られている。体育館が避難所として使われているため、バスで30分以上かけて隣町まで移動している。練習は週3回・1日3時間で対外試合もほとんどが中止になっている。加川さんが最も楽しみにしていたのがファイナルに先立って同じコートで行われる試合だった。今月にはBリーグの選手たちが珠洲市や輪島市を訪問し、炊き出しなどを行う予定だという。