能登半島地震の発生からきょうで8カ月。能登半島地震では、土砂崩れなどで道路が寸断され、救出活動のため、石川県に向かった警察の広域緊急援助隊が陸路で輪島市や珠洲市に到着するまで、発生後20時間から1日以上の時間がかかった。警察庁はこの教訓を踏まえ、大規模災害への備えを強化するため、来年度予算案の概算要求に17億8900万円を盛り込んだ。この中で、悪路での走行が可能な大型の四輪駆動車をすべての都道府県に1台ずつ配備する費用として3億8200万円。断水が続き、水が不足した教訓から水をろ過して繰り返し使うことができる装置などの整備費用として4億800万円を計上した。このほか、積雪や寒冷地での活動に備えた防寒手袋や防寒靴などの整備に1億7000万円を要求することにしている。警察庁は、各地の警察で実践的な訓練も実施し、災害への対処能力の向上を図りたいとしている。