TVでた蔵トップ>> キーワード

「現代人形美術展」 のテレビ露出情報

辻村寿三郎はおととし89歳で亡くなった。人形劇新八犬伝や真田十勇士などで人形美術を手掛け、注目を集める。ちりめんなどの伝統的な布地を使う幻想的で妖艶な作風。独自の創作人形の世界を切り開いた。辻村さんは昭和8年、旧満州現在の中国東北部生まれ。生後間もなく芸者が出入りする料亭辻村家の養子となる。昭和19年、11歳で母親の故郷広島県に引き上げる。そこでは伝統的な小萩人形作りに夢中になった。中学に入ると芝居に見せられ、その後演劇サークルを結成。自ら脚本や美術を担当し、役者も務めた。22歳の時本格的に役者を志して上京。歌舞伎の人気俳優河原崎国太郎の元を訪ねたという。その後歌舞伎の小道具の制作など、職を転々とする日々が続いた。真剣に人形作りを始めた辻村さん。昭和37年人形作家の登竜門の美術展で特選に輝く。テレビの仕事も手掛けるようになった。様々な手法を模索する中たどり着いたのは、かつて仕事で使っていたちりめん。辻村さんが一躍脚光を浴びたのは昭和48年から放送された新八犬伝での人形美術。8人の剣士たちが繰り広げる奇想天外な物語。人気を読んだ玉梓を辻村さんが自ら操り、強い印象を残した。つくった人形はおよそ400体、番組は大人も楽しめると評判になり、それまで幼児向け中心だったテレビの人形劇に新風を巻き起こした。日本を代表する人形作家となった辻村さんは、さらに活躍の場を蜷川幸雄さんが演出する舞台など衣装デザインに広げていった。60代後半を迎えると、源氏物語の世界を表現する人形作りに挑む。辻村さんは一度は捨てられてしまった古い布地や小物を長年集め、作品に活かしてきた。平成25年には辻村寿三郎人形館がオープン。

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.