クマは都内でも目撃されている。東京都環境局によると、都内ではこれまでに66件目撃情報が寄せられている。先月、栃木県那須塩原市の自宅裏で作業中にクマに襲われたという男性は、「(クマが)後ろから来て(お尻を)ガブッと食われてものすごく痛かった」と話す。さらに山形県では今月、帰宅途中の男性が暗闇で突如現れたクマに襲われたという。環境省によると今年4月~7月末までにクマに襲われてケガをした人・亡くなった人は全国で55人にのぼり、過去最多だった2023年と同ペースとなっている。今年増えている理由は専門家によると、2年前に市街地に住むようになった子グマが今年2歳半くらいに成長し、より活発で好奇心旺盛となり、興奮して人を襲っている可能性もあるという。また、近年の気象状況も影響している。暑さなどにより主食となる植物・果実に異変が起き、食べ物がなくなって食べ物を求めて市街地に降りてきている可能性もあるという。また、今年はドングリが凶作となるため9月・10月に食べ物を求めるクマに注意が必要となる。