大型連休中、フランスと南米を歴訪する予定の岸田総理大臣は日本時間の午前0時半ごろ、政府専用機で最初の訪問国フランスに到着した。今夜、日本がことしの議長国を務めるOECDの閣僚理事会で演説し、自身が掲げる新しい資本主義の取り組みを説明して、自由で公正な経済秩序を維持強化する重要性を訴えることにしている。また、去年のG7広島サミットの成果を踏まえ生成AIや気候変動など世界的な課題に日本が積極的に貢献する姿勢を示す他、東南アジア諸国との連携強化も発信する方針。生成AIを巡ってはルールづくりを議論する国際的な枠組みの創設や、ネット上の記事・広告などに発信者情報を付与する技術の実用化に向けた支援を表明することにしている。一方、現地ではフランスのマクロン大統領とワーキングランチを行い、中国などへの対応をめぐり意見交換するほか、安全保障・経済分野での協力などについて話をする見通し。