小学5年生の清水彩帆さんはタブレット端末を使い、夏休みの宿題に取り組んだ。彩帆さんによると、紙での宿題はほとんど出ないという。彩帆さんの通う東京学芸大学附属小金井小学校では授業に生成AIを導入している。作文の授業ではどんな指示をすれば生成AIが適切な文章を作ってくれるのかを学習する。しかし、夏休みの宿題については先生から家では生成AIを使わないようにと言われている。「子供が自分で考えなくなるのでは」という不安も保護者にあるとみられている。実際、昨年度の青少年読書感想文全国コンクールでは生成AIを使ったケースが報告されている。一方で、生成AIが作った「日本語の文章」を見抜くツール開発は道半ばであるのが現状。こうした中、岐阜市立長良中学校が使っていたのは答えを教えない生成AI。例えば、数学の問題などでは、答えではなく、問題の解き方のヒントを示し、自分で考えいることを促す。東京学芸大学附属小金井小学校の鈴木秀樹先生は「ここは自分がやるところ、ここは生成AIに任せて楽をしてその分自分がこっちに力を注ぎたいとか、それを自分で見極める力をつけさせることが大事」とコメントしている。