広島と長崎に原爆が投下されてからことしで80年となるのに合わせて被爆者や市民などで作る団体が都内で国際フォーラムを開き、来月行われる核兵器禁止条約の締約国会議に提出する提言案をまとめた。条約の影響力をさらに高めていくため核兵器に依存する国々との協議の場を設けることなどを求めている。このフォーラムは被爆者や市民などで作る核兵器をなくす日本キャンペーンが都内の大学で開いた。被爆者や核問題に詳しい国内外の有識者などおよそ90人が招かれ、核兵器廃絶に向けた意見を交わし、最後に来月行われる核兵器禁止条約の締約国会議に提出する提言案を発表した。提言案では原爆や核実験による被害者の援助や環境への影響について議論を進めていくことや条約の影響力をさらに高めていくために核兵器に依存する国々との協議の場を設けて、核兵器の非人道性や核抑止政策の危険性を伝えることなどを求めている。