金の価格上昇が続いている。国内の指標とされる地金大手・田中貴金属工業がきょう発表した金の店頭価格は1グラムあたり1万928円で過去最高を更新した。そのきっかけは1日に開かれたFRBのパウエル議長の講演だった。パウエル議長は「強力な措置によって政策金利はかなり引き締め的な領域にある。経済活動とインフレに下押し圧力をかけている」と述べた一方、政策金利を引き下げる利下げを始める時期をめぐっては「早すぎる」と述べるにとどめた。ただ、市場では講演を受け「利上げ局面の終了が近い」との見方が広がり、金利の低下を見越して金利がつかない金に投資資金が流れ込んでいる。国際指標となるNYの金先物価格も日本時間のきょう朝に一時1トロイオンス/2,125ドルまで上昇し、初めて2,100ドルを上回った。
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