30年前に集落の最後の住人だった向井さんの両親が火事で家を失い、長男の通夫さんが田辺市に家を建てて両親と同居。数軒の空き家と畑を残し集落は消滅した。向井さんは20年前に生家から3キロ離れた親戚の家を購入し、毎週通って二拠点生活をしている。増築した仲間の呑み処がある。仲間と団らんしながら眺望を楽しめるようになっている。バーベキューコンロがあり、多いときには15人ほど集まるという。水は湧き水を利用している。お家にお邪魔すると、妻の美千津さんがいた。夫婦で畑仕事をしたり、掃除や洗濯などをしている。ガスはプロパンガスで業者が配達してくれる。客間にはお孫さんが来たときに宿泊する部屋。向井さん夫婦は結婚50年。奥さんは和歌山市出身で、喫茶店の店員とお客さんとして出会った。3人のお子さんがいて、孫は4人、ひ孫が1人。