宮崎・田野町で農家を営む黒田耕輝さんの畑では、竹を組んで作られた「大根やぐら」に、大根をつるして乾燥させる干し大根作りを家族代々続けている。「大根やぐら」での干し大根作りは、県内では主に宮崎市の田野地区と清武地区で行われていて、宮崎の冬の風物詩となっている。「鰐塚おろし」と呼ばれる冬の乾いた風が大根を干すのに適しているということで、通常のものより細長く改良された大根を10日から2週間ほどかけて干したあと、漬物用の大根として出荷される。ことしは、夏の暑さと秋の雨不足の影響で大根が育つのが遅れたため、干し大根作りは例年より10日ほど遅くなったという。「大根やぐら」の干し大根作りは、来月いっぱい続く。