伊藤叡王はきのう甲府市で行われた「叡王戦・五番勝負」の最終局で、八大タイトルを独占していた藤井聡太八冠に勝ち、3勝2敗で叡王のタイトルを奪取した。初タイトルを獲得した伊藤叡王は一夜明けたきょう、対局が行われたホテルで記者会見を行い「昨夜は対局の後ということでなかなか深く寝付くことができなかったが、沢山の方からお祝いの連絡をいただいて少しずつ喜びがこみ上げてきたかなというところです」と話した。会見には自らが希望した「孤高」と書かれた色紙を持って登壇し、言葉に込めた思いについて「”孤高”という字は棋士になったころからよく書いている文字で、自分の中でしっかりと信念を持ってブレずに高みを目指していくと解釈しています」と語った。また、将棋を志す人やファンに向けては「きのうの将棋は最後まで優劣のはっきりしない熱戦を見せることができたかなと思っているので、今後もそういった将棋をお見せして将棋界を盛り上げていけたらなと考えています」と述べた。