湯浅町にやっていた羽田。角長は鎌倉時期に醤油の生産がスタートした湯浅町はここから海運を通じて出荷され全国へと広まった。この町に訪ねたいお店があるという。太田久助吟製は中国から伝わった金山寺味噌を製造している。染み出た液体が醤油の原型と言われている。湯浅町は紀伊三渓の良質な水と温暖な気候が味噌づくりに適していたために生産が盛んに。昔ながらの製法で大豆を発酵させていく。平野さんは太田久助吟製を引き継いだというが先代が畳もうとしていたのでこの文化をなくしたくないと夫婦で引き継いだという。白瓜や丸茄子などを混ぜ、2ヶ月間発酵させれば完成。3年前に他界した先代だが妻の加寿代さんは生前に夫が平野さんにこの店を託していたのが印象的で安心したという。