島田良彦氏は衣を薄くすることで白魚の繊細な風味をより際立たせられないか、フライの調理過程を見直すことにしていた。白魚と衣を一握りしてから油に投入すると、白魚はバラけず、納得の味に仕上がっていた様子だった。その翌日も試作を行っていて、島田氏は「夢中なものがあるというのは幸せ」と吐露した。そして、試行錯誤の末、味に繋がっていくという。3日後、名うての天ぷら職人、近藤文夫氏が来店。島田氏は白魚の天ぷらを供したところ、一口食した近藤氏は断面に着目していた。揚げすぎることなく、感心するほどの味わいに仕上がっていて、島田良彦氏らしい揚げ方と感じたという。
