新潟水俣病の被害を訴える新潟県阿賀野市などに住む149人が、水俣病の認定や国と原因企業に1人あたり880万円の損害賠償を求めている裁判は、去年12月、原告のうち47人についての審理が終わり、18日に判決が言い渡される。原告らが新潟市で決起集会を開き、約150人が参加した。31人の原告が亡くなっていることを踏まえ、原告団の皆川栄一団長が決意を述べた。また、弁護団の弁護士などがこれまでの活動を報告し、新潟の原告の平均年齢は75歳と高齢化も進んでいることから、早期に解決する必要があると訴えていた。水俣病を巡る同様の集団訴訟の判決で去年、大阪地方裁判所は原告全員を水俣病と認めて国などに賠償を命じた一方、先月、熊本地方裁判所は、原告の訴えを退けていて、判断が分かれる形となっている。