東山魁夷館は、長野市にある県立美術館本館に併殺する形で、平成2年に開館し、ことし4月に35年を迎えた。これを記念して、県立美術館で、日本画の巨匠・東山魁夷の作品約90点を集めた展示会が開かれている。このうち、代表作のひとつで、皇居宮殿に掲げられている壁画「朝明けの潮」の原寸大の下絵は、縦約4m、横約15mと東山魁夷が手掛けたなかでは、最大級の作品。皇居の外国要人を迎える部屋に飾られていて、一般公開はされていないことから、原寸大の下絵は貴重だという。衆議院議長室に飾られている「晴れゆく嶺」は、奥穂高の山々をモチーフに描いたもので、霧の間に山が浮かび上がる神秘的な作品。展示会は、来月16日まで行われている。
住所: 東京都千代田区千代田1-1