米国発の電動キックボードのシェアリングサービス「ライム」が日本国内でサービスを始めた。最大の特徴は、国内で初という座って乗るタイプの電動キックボード。最高速度は時速20キロ。一般的なキックボードよりタイヤを大きくし、安定性を高めた。新宿区や目黒区など6区でサービスを開始。40か所以上に、ポートを設置する。ライムは2017年、米国・サンフランシスコで創業した。世界で事業を急拡大させていて現在、30カ国、280都市以上で展開中の業界最大手の企業。専用のアプリは世界中で使えるため、日本を訪れた外国人は海外でダウンロードしたアプリをそのまま使用できるのも特徴。日本では去年7月に新たな交通ルールが適用され、電動キックボードは16歳以上であれば運転免許が不要になった。利用者が増加するにつれ、電動キックボードを含む特定小型原動機付自転車の違反も増えている(出所・警察庁)。ライムは車両を初めて使う際には交通ルールの確認と理解度をチェック。二段階右折や左側走行なども説明する。また、努力義務となっているヘルメット着用については、ヘルメットをかぶった自分の姿をスマホで写真に収め、送信すると、10%利用料が割り引かれるという特典も。世界では最大手のライムだが、日本では2021年4月にサービスを始めたLUUPが先行している。LUUPは、東京や大阪、京都など都市を中心に10のエリアで展開。9100か所以上の拠点で、合わせて2万台以上の電動モビリティを運用している。