JAXA宇宙科学研究所(神奈川・相模原市)。去年、ベンチャー企業ロケットリンクテクノロジーを立ち上げた三浦政司共同創業者(JAXA宇宙科学研究所准教授)。小惑星探査機はやぶさ2は3億km以上離れたリュウグウのサンプルを回収。地球に持ち帰り話題となった。無人探査機SLIMは今年1月、日本として初めて月面着陸に成功した探査機。相模原では探査機や小型衛星を打ち上げるロケットイプシロンなどの開発も担当。三浦もそのメンバーの1人。宇宙開発競争は今世界で激化している。去年、インドは日本に先行して探査機の月面着陸に成功。2035年までに独自の宇宙ステーションを建設する方針を発表している。更に先月、中国の探査機が月の裏側の着陸に成功。世界で初めて未知なる土のサンプルを地球に持ち帰ってみせた。日本が宇宙開発で後れを取る中、三浦たちはベンチャー企業の設立に動いた。