神奈川・真鶴町の魅力を探る。相模湾に突き出す半島が鶴の形に見えることから真鶴町と言われている。真鶴町は海を望む丘に沿って家々が立ち並ぶ坂の多い町。9年前に移住した川口瞬さん、友美さん夫婦は古民家を活用したゲストハウスを営み宿泊客に町の魅力を案内している。海外の人がきても懐かしいと言っているという。多くの人が懐かしがるのは細い路地だった。この道を「背戸道」と読んでいる。真鶴町には「美の基準」というまちづくり条例がある。「美の基準」とは30年前に町が定めた景観を守るための条例のこと。当時、町でマンション建設の話が次々と持ち上がったことからつくられた。瀬戸道、小さな人だまりなど69の項目が大切に守りたいものとして定められている。4年前に移住した栗原しをりさんはコーヒー豆を焙煎して販売している。栗原しをりさんは古いものが大好き。この町でハマったのが「西の道祖神」だった。道祖神は地域の安全を願って集落の入り口に置かれた石造。町には今も28体が大切に受け継がれている。とある道祖神を管理している松本茂さん。道祖神は明治時代、みかん農家・松本茂さんの先祖が農園を開いた時に働く人の安全を願って作ったのが始まり。当時置かれていた、道祖神は40年前に盗まれてしまった。松本茂さんが2代目を作ったという。地元で6代続く酒店はもともと地元の人の憩いの場所だったが酒店店主・草柳重成さんの人柄に惹かれて移住者も集まるようになった。スタジオで栗原しをりさんが焙煎したコーヒーを味わった。