年間140万人以上の観光客が訪れる沖縄県の石垣島。この島に2か月前に政府から発表されたのが避難計画。台湾有事を念頭に沖縄県の5つの市町村の住民や観光客ら合わせて12万人を九州などへ輸送する計画。日本で最も台湾に近い与那国島は、有事の際に日本で最も危険になる恐れがある。3年前には中国が台湾を取り囲むように大規模演習を実施。弾道ミサイルが与那国島から80キロの場所に落下した。与那国島で民宿を営む狩野さんは母が亡くなってから20年、民宿を守り抜いてきた。過去には島を軍事衝突の場所にさせないという思いから自衛隊駐屯地の設置計画に反対していた。今回の計画について避難は受け入れられないとしている。与那国島では避難計画が発表される前の調査で、有事の際に島の外への避難を希望した人は45%、希望しなかった人は47%。政府は今後全ての住民に早期に避難してもらうため、実効性のあるガイドラインを作成していきたいとしている。